Software development of explosion! -夢の破片(カケラ)たちの日々-

ソフトウェア開発を中心としたコンピューター関連のネタを扱ったブログです

Software development is passion and explosion!

バレーぺディアを読んだり、Twitterで#vabotter の方々に教わった、はやいバレーとは何か?について自分なりの解釈をまとめておきたいと思います。

ちなみに、筆者はバレーボールのプレー経験はありません。単なるそこら辺のファンですので、間違っていたらご指摘ください。
※ つまり、間違っている可能性もあるため、100%鵜呑みにされても困ります。

まず、はやさと言うのは何か?の前に、何故、はやいバレーが求められるのか?を考える必要があります。

テレビなどでよく言われるのは、日本は背が低いから、はやい攻撃を…と言われます。
これは、まともに(相手のブロックが完成するのと同じくらいのタイミングに)相手選手のブロックの上から、スパイクを打ち込むことは難しいからです。
なので、相手選手のブロックが完成する前に、スパイクを打ち込むことが出来れば、アタックが決まり易くなるのです。(堤防が出来上がる前に大雨が降るよりも、堤防を作ってる最中に大雨が降った方が、洪水になり易いのと同じです。)

逆を言えば、ブロックが完成する前にアタックを打ち込む必要があるとも言えます。(ブロックを利用した攻撃もあるかとは思いますが、本題の趣旨と異なるため、このように記述しています)

では、相手のブロックが完成する前にアタックを打つにはどうすれば良いのか?
ここで、テレビなどでよく言われるのは、低くて早く見えるトスにより、相手のブロックが完成する前にアタックを打とうという間違いに行き易くなります。(実は、低いトスよりも高いトスの方が、同じ距離を飛ばすには初速ははやいので、このような表現をしています。詳しくは、バレーぺディアをご参照ください。まぁ、勢い(球速)がなければ、すぐに落っこちゃうよね。)

はやいトス(速く見えるトス)からの攻撃がはやいバレーではないとなると、はやいバレーとは何なのでしょうか?

はやいバレーの重要な要素は次の3つ(下に行けばいくほど重要になると思われる)です。

  • 短いテンポ
  • 高い打点で打てるトス(セット)
  • 複数による同時攻撃

まず1つめ、


テンポって何?

テンポというのは、トスの軌道上、どの位置でインパクト(アタック・ヒット)をするかを意味します。

トスの軌道の頂点(一番高いところ)付近で打つのがファーストテンポ、頂点からやや落下軌道に入ったところで打つのが、セカンドテンポ。
それよりも更に落ちて来ている位置で打つのがサードテンポ。

【12/08 0:35訂正】
正しくは、セカンドテンポとサードテンポのアタッカーの打点は同じだそうです。
そういえば、踏み切りやコミットブロックとのタイミングの兼ね合いを全く書いてなかったので追記。
※ 以下、---まではバレペデの内容ほぼそのままです
ファーストテンポはトスアップとほぼ同時にアタッカーは踏み切りってジャンプします。
セカンドテンポではファーストテンポのタイミングでコミットブロックでジャンプしてから再びブロックをしようとジャンプしても間に合わないタイミングの場合で、
サードテンポはそれが間に合うタイミングになります。

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レアケースとして、頂点にたどり着く前に打つことがあり、その場合にはマイナステンポといいます。
余談ですが、セカンドテンポとサードテンポの違いは、基本的に空いてブロッカーを意識するのがセカンドテンポであり、味方のアタッカーに打つ準備をさせるのがサードテンポとなります。結果的に、セカンドテンポよりもアタックを打つのが遅くなるため、打点が低くなります。

恐らく、これだけだとテンポとはやいバレーの関係性が見えて来ないと思います。

はやいバレーとテンポを結びつけるキーワードは"タイミング"です。
同じ距離を飛ばすのに、山なりの軌道を持ったボールと、直線的な軌道を持ったボールとでは、直線的な軌道を持ったボールの方が、飛距離が短い分、目的地へ到着するのにかかる時間は"短い"のです。
つまり、サードテンポよりセカンドテンポ、セカンドテンポよりファーストテンポといった感じに、タイミングは短くなります。当然のことながら、ブロッカーからすると、ジャンプを始めてからブロックを完成させる時間を短くしないと、アタックを止めづらくなります。


高さの大切さ

ここまで、テンポについて説明しましたが、テンポと高さは直接は関係のないものです。
トスが高かろうと低くかろうと、トスの軌道の頂点で打てばファーストテンポなのです。
ですが、ロシアの選手なんかに低いファーストテンポのトスを打ったところで、簡単に止められてしまいそうだと思いませんか?
はやいバレーとは、ブロッカーのブロックが完成する前にアタックを打つのを目的としていると説明しましたが、そうなると、低いトスではファーストテンポでも意味をなさない(かもしれない)のです。
アタックの打点が高いほど、より、ブロックが完成するのに時間が掛かるはずです。
つまり、打点が高いほうが、ブロッカーからすると、はやい攻撃といえます。


同時(シンクロ)攻撃が要

ここまで、繰り返してブロッカーのブロックが完成する前にアタックを打つといってきました。
高いファーストテンポでの攻撃は、相手のブロックが完成する前にアタックを打つことを主眼に置いているのではないでしょうか?(ここら辺は筆者の推測)
では逆に、ブロッカーにブロックを飛ばすタイミングを遅らせてはどうでしょうか?
何処から攻撃が来るか判断しづらくすれば、ブロックを遅らせることが出来るでしょう。
理想的にはアタッカー4枚による同時(シンクロ)攻撃を仕掛ければ、誰が打ってくるか読めなくなって、ブロックのタイミングが遅れるはずです。
ここで重要なのが"同時"という言葉。
時間差ではダメなのです。同じテンポでなければ、データバレーのご時世、4人が動いても読まれて仕舞う。
なので、同じテンポでの同時攻撃が大切なのです。

ちなみに、テンポにはトスの球速は関係ないので、球速が遅くても高い位置からの同時攻撃が出来れば、はやいバレーになる(まぁ、流石に高いトスがむちゃくちゃ遅いことは無いでしょうけど)といえるかもしれません。
そうすると、球速はそこまではやくなくても、高い打点でファーストテンポのトスを打てるアタッカーを4枚揃えてファーストテンポでなくても、同じテンポで同時に攻撃出来るのが理想なのでしょうね。

(もぅ、はやいバレーって言葉はやめて、シンクロバレーって言わないか?或いはハイテンポバレーとか)

【12/08 1:11追記】
それまでのトスの球速によるものを絶対的速さ(速度)と考えると、テンポって相対的早さ(タイミング)を重視するって解釈になるのかな?
英語だと多分fastからquickへ・・・みたいな感じですかね?(やばい、これじゃぁやってることがテレビ局だ・・・)

勝手にリンクを貼らせていただきますが@kaz10000さんのブログのテンポの解説を見ていただけるとわかりやすいです。